マンションの大規模修繕は、外壁の補修から塗装・防水など、着工から竣工まで、いくつもの工事で構成されています。
ここでは、大規模修繕のプロセスを追いながら、工事の種類や内容を写真、解説とともにご紹介します。

工事準備期間

居住者説明会

現場代理人から工事の範囲や内容、安全上の注意点などが説明されます。居住者の皆様との相互理解を深めるため、質疑応答も行います。

共通仮設物・足場設置

事務所・トイレ等の設置

現場事務所・作業員休憩所、資材倉庫、仮設トイレ、手洗い場、廃材コンテナを設置します。現場事務所には、机、電話、コピー機、パソコン等の備品を搬入します。

足場の設置

建物外周に鋼製の足場を設置します。足場の外周は透過性のあるメッシュシートで覆い、塗料等が外部へ飛散しないようにします。

下地・タイル補修工事

タイル浮き補修

外壁タイルとコンクリート面の接着が弱まり、「浮き」が出ている箇所にエポキシ樹脂の接着剤を充填して固定します。浮いている箇所の見落としがないか、事前に入念な打診調査を行うことが必要です。

タイルひび割れ部補修/タイル貼り替え工事

割れたり、破損したタイルを部分的に貼り替えます。貼り替えを行わない既存のタイルとの色合いの違いや段差が生じないように注意します。

タイルひび割れ部補修/Uカットシーリング工法

躯体のひび割れには、大きく分けてコンクリート自体の収縮によってできたものと、建物の構造上の理由でできたものがあります。前者の場合は割れた箇所にセメント材等を充填して修復を行いますが、後者の場合は今後も割れが大きくなる可能性があるため、割れ部分に溝を作ってシーリング材(ゴム材)を充填するUカットシーリング工法を用いて修復します。

Uカットシーリング工法

手すり根元爆裂補修工事

バルコニー等に設置された手すりの根元が、腐食膨張などで支柱周辺のコンクリートを持ち上げて欠落させている場合、防錆処置を行うか、撤去新設し、樹脂モルタルで埋め戻しを行います。

鉄筋爆裂補修工事

コンクリート内部の鉄筋が腐食によって膨張し、周辺のコンクリートを押し上げ、ひびの入った状態を鉄筋爆裂と呼びます。この場合は、まず脆弱化したコンクリート・鉄筋の錆を除去し、鉄筋に防錆剤を塗布した上で、樹脂モルタルによる埋め戻しを行います。

シーリング工事

躯体目地・サッシ廻りシーリング工事

窓や扉の枠周辺などに充填されているゴム状のシーリング材の打ち替えを行います。コンクリートや金属など基盤に適したシーリング材を選定することが品質管理のポイントです。

洗浄工事

高圧洗浄工事

外壁表面に付着した汚れを落とすとともに、表面的には目立たない劣化箇所を露出させるために行います。温水洗浄や超高圧水洗浄など、建物の汚れ具合や目的によって工法を選択します。

タイル洗浄工事

屋上からの漏水を防ぐ為に、屋上の仕上げ状態に応じた防水工事も行います。写真の改質アスファルトシート防水を施工する際は、適切なシートの重ね幅やシートの重ね合わせ状況の確認、保護塗装の塗布漏れが無いか徹底的に検査することが重要です。

塗装工事

鉄部塗装工事

鉄製部材に錆び止め塗装・上塗りを行い、錆・腐食の進行を遅らせることが目的です。塗装前にサンドペーパーや工具による目荒らし(ケレン)を行うことが重要で、形状が複雑で機械工具が使えない箇所は、手工具によるケレンを入念に行います。

外壁塗装工事

躯体コンクリートを塗膜で保護し、中性化を防ぐために外壁塗装を実施します。上塗り材の色を選択することで、イメージを一新した美観を実現することも可能となります。塗装時にはバルコニーに出入りできなくなる期間が生じます。

防水工事

バルコニー防水工事

バルコニーの床面に雨水が浸入するのを防ぐために行います。狭い場所でも施工しやすいウレタン塗膜防水や、配色や模様を選べる塩化ビニールシート防水があります。ウレタン塗膜防水は、硬化の際に水分を避けるため、施工時の天候及び湿度に注意が必要になるほか、バルコニーへの出入りができなくなる期間が生じます。

その他防水工事

屋上からの漏水を防ぐ為に、屋上の仕上げ状態に応じた防水工事も行います。写真の改質アスファルトシート防水を施工する際は、適切なシートの重ね幅やシートの重ね合わせ状況の確認、保護塗装の塗布漏れが無いか徹底的に検査することが重要です。

廊下床面工事

外部階段塩ビシート貼り/廊下塩ビシート貼り工事

廊下の防水は、防水性能だけでなく、マンション共用部としてのデザインが重視されるため、配色や模様の選択肢が豊富な塩化ビニル樹脂シートを貼り付ける工法が多く採用されています。
廊下の通行にできるだけ支障が出ないように配慮することも重要なポイントです。

お引越し

共通仮設物撤去工事→竣工検査→お引渡し

共通仮設物を撤去した後、入念な最終検査・確認を行い、お引渡しとなります。

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