洗浄工事

高圧洗浄工事

外壁表面に付着した汚れを落とすとともに、表面的には目立たない劣化箇所を露出させるために行われます。外壁塗装面については、水を高圧で噴出(ジェット水噴出)させることで、表面の埃や苔を除去します。高圧水は通常1平方センチメートルあたり、120~150kgの 圧力がかかるため洗浄作業時は窓をしっかりと閉めていただく必要があります。他に温水洗浄や超高圧水洗浄等があり、建物の汚れ具合や既設塗膜を撤去するか否かで工法を選択します。

タイル洗浄工事

タイル面に付着した黒ずみ等の油分を含む汚れは、高圧水を当てただけでは完全に落とすことができません。そのため、タイル洗浄用の薬剤を用いて、こすり洗いを行います。洗浄用薬剤には、中性洗剤、酸性洗剤、アルカリ性洗剤、バイオ洗浄剤等があり、これらの中から選択を行いますが、その際周辺環境への影響を考慮することが重要となります。あまりに強い薬剤を使用すると、臭気の発生や金属面への付着による変色、植栽の枯れ等が懸念されます。

鉄部塗装工事

風雨にさらされる建築物外面のうち最も劣化が早く進行するのが鉄製部材であり、新規に塗装を行うことで、錆の発生・腐食の進行を遅らせるのが目的です。改修工事においては、一般的に現状塗装されている塗膜の脆弱箇所や錆を除去し錆止め塗装ならびに上塗りを行います。鉄部塗装においては、塗装前にケレン(サンドペーパーや工具による目荒し)を入念に行うことが重要ですが、マンション等の建築物における鉄部は形状が複雑なものが多く、機械工具を用いたケレンが困難となることが多いため手工具によるケレンを入念に行い、コーナー部等腐食しやすい箇所の重ね塗りを充分に行うことが、腐食の進行を遅らせるために重要となります。

外壁塗装工事

美観の刷新や、躯体コンクリートを塗膜で保護し中性化を防ぐため、改修工事における外壁塗装が実施されます。コンクリート面のひび割れの動きに応じ、伸縮性を有する塗材が選択されることが多く、上塗り材の色を選択することで今までとはイメージを一新した美観を実現することも可能となります。外壁面塗装作業の場合、非塗装箇所(タイル面や窓サッシ等)を充分養生(塗料が付着しないようビニールで覆う)することが施工上重要となります。この際、窓の開閉ができなくなるため、バルコニー壁面塗装時は出入りができなくなる期間が生じます。

バルコニー防水工事

雨が降り込むバルコニーにおいて、その床面コンクリートに雨水が侵入するのを防ぐために行われます。工法としては、狭い場所においても施工性が良いウレタン塗膜防水や、配色や模様を選択できる(塩化ビニールシート
(塩ビシート・塩化ビニール樹脂シート):
硬質にも軟質にもなり、優れた耐水性・耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性を持つ上、燃えにくく(耐燃性)、電気を通さない(電気絶縁性)材質のシート。価格的にも安価なため利用されることが多いが、近年ではダイオキシンの発生による環境ホルモンへの影響を考慮して取り扱いに厳しい制限も加えられています。
)塩化ビニールシート防水
があります。ウレタン塗膜防水は、塗料を床面に塗布し硬化させて防水塗膜を形成する工法で、硬化する際水分を嫌うため、施工時の天候および湿度に充分注意する必要があります。また、塗付されたウレタン防水材の硬化に時間を要し、何度か塗り重ねを行うため、バルコニーへの出入りができなくなる期間が生じます。

その他の防水工事

屋上など広い面積の場所においてウレタン防水を施工する場合、床面に浸透した水分が抜けきれていないと、ウレタン防水塗付後その水蒸気により塗膜に膨れが生じるおそれがあります。ウレタン防水塗膜の下層に通気シートを設置し、水蒸気を外部に排出する仕組みを持たせたのが、通気緩衝工法です。水蒸気の排出は脱気筒(または脱気盤)という器具を設置しそこから行われます。屋上床面は新築時施工による防水層がさまざまあり、基本的には、現状と同様の防水材を用いて改修を行います。既設の防水層を除去する場合もありますが、そうした場合、防水層を撤去し新規に防水を行うまでの期間中、多量の雨に見まわれると部屋内への漏水を起こす危険が非常に強いことと、撤去費や廃材処分費が工事コストを増大させることから、既設防水撤去工法はまれにしか行われません。

廊下床面工事

外部階段塩ビシート貼り
廊下塩ビシート貼り工事

廊下の防水は、防水の必要性に加えて、マンション共用部としての意匠性(趣向・デザイン)が重要視される部位であるため、配色や模様が豊富な、塩化ビニル樹脂シートを貼り付ける工法が多く採用されています。この工法の場合、シートのジョイント部・端部のおさめ方により、美観が大きく左右されるため、熟練した施工技術を要します。また、長期間通行止めにすることができない箇所であるため、極力通行に支障がないよう施工することも重要なポイントとなります。他の工法としては、超速硬化ウレタン防水(数十分で硬化乾燥するウレタン防水工法)等があります。